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FXにおけるスプレッドの存在

FXでさまざまな通貨を取引するにあたって、通貨を売る場合の価格と、買う場合の価格が、同じ時刻であるのにもかかわらず、大幅に異なっていることがあります。FXで収益を上げるための方法としては、差金決済がメインといえますが、これはかんたんにいえば、ある特定の通貨が安いときに買って、その後の相場の変動によって、高くなったときに売るというものです。そのため、単純にいけば、売ったときの価格から買ったときの価格を差し引いたものが収益ということになりますが、そもそもの売る場合の価格と買う場合の価格に開きがあると、あまり収益が見込めないことになってしまいます。このような売る場合の価格と買う場合の価格差のことをスプレッドといい、これは要するにFX業者のもうけ分がこの価格差に加味されていると考えればよいでしょう。

一度に大きなもうけはなくても、より多くの顧客を募って少額ずつのもうけがあれば十分と考えるFX業者であれば、このスプレッドが限りなく狭いため、顧客の立場では収益が上げやすくなります。ただし、スプレッドがゼロになるということはまずないことで、これはFX業者のもうけ分をゼロにしたとしても、純粋に市場における需要と供給の関係から、一定の売買の価格差はあるというところに起因しています。そのため、たとえば雇用統計などの各種の経済指標が発表される時間帯や、突発的な災害などが発生した時間帯などには、市場が通貨を売ろうとする人、または買おうとする人のどちらかに偏ってしまうことから、スプレッドも大幅に開きやすくなります。

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